UNISSOGRAFF AMBASSADOR No.03
近藤説秀
「真言宗の聖地から世界平和を祈る仲間として…」
真言宗の本尊である大日如来の照らす日常世界を、高野山そして世界各地の子どもたちの描いたらくがきをコラージュして描き出した2つの襖絵「真言声明交響曲」「高野山未来図」は、世界平和の祈りを発信する宿坊寺院のシンボルとして、日本の国内のみならず世界中の多くの皆様がご覧になられます。
それが今、私の子どもたちが描いたらくがきと一体化。世界で一枚の家族ウェアになりました。崇高なアートが、家族の平和も照らす。素晴らしいアイデアですね。
近藤説秀 / SESSHU KONDO (JAPAN) / 高野山準別格本山・恵光院住職
※こちらの写真に近藤さんと子どもたちが着ているパーカーは彼らのために特別にデザインされたものです。以下のリンクにてご購入いただけます。
ユニゾグラフの創設者ca37氏が当寺院に来られたのは、2018年の夏でした。
当寺院と親交の深い武家手前の茶道師範・梅原宗直氏の紹介で、ユニゾグラフで描かれた屏風を奉納されたのがきっかけです。
屏風のタイトルは「月光囁 Gekkou-syou」。ラフマニノフ作曲の「ヴォカリーズ」をテーマにした作品だと説明を受けました。
しかし驚きと感動は、その続きにありました。
「この作品は、東日本大震災被災地の子どもたちが描いた今はなきふるさとの風景画、らくがきをコラージュしたものなんです。」
本当に? 一瞬耳を疑いました。
「子どもたちのらくがきがこの中にあるんですか?」躊躇なくそう聞き返しました。
「そうなんです。ユニゾグラフは、被災地はじめ紛争被害地や貧困地で生きる子どもたちのふるさとや平和への願いを絵画にしたものなんですよ。そしてこの絵の収益の20%が、らくがきを描いた子どもたちの生存と教育に働きかける非営利団体の活動資金になるんです。」
こんな完成度の高い絵画が、子どものらくがきによって創られている?私は今までそんなアートを聞いたことがありませんでした。
そして2019年5月、4作品8面(襖両面)に広がる、真言宗をテーマにした襖絵が当院宿坊に奉納。欧米から来られたお客様にも大好評です。
寺は古今東西、社会の平和を祈り、人々のよりどころになる場所です。だからこそ、国境も人種も文化も超えて世界平和を祈る。そんな寺の考えにも寄り添ったca37氏のユニゾグラフを私は応援しています。
私が着ているパーカーは、「真言声明交響曲」を使用。娘たちのパーカーは、ウガンダの子どもたちの民族舞踊の足跡と子どもたちが描いたらくがきをコラージュしたオリジナル作品をプリントしています。
恵光院のためにデザインされた商品:
UNISSOGRAFF Hoodie For UGANDA/CAMBODIA/TOHOKU
UNISSOGRAFF Hoodie For UGANDA/CAMBODIA/TOHOKUのオリジナル作品デザイン
UNISSOGRAFF Hoodie For UGANDA/CAMBODIA/TOHOKUのカスタムデザイン (恵光院)のオリジナル作品デザイン
<高野山準別格本山・恵光院の歴史>
真言宗の開祖・空海がこの地に五重の宝塔を建立し、弟子の道昌僧都が諸人のご廻向(先祖の御供養)をおこなった事から、寺は当初、廻向院と呼ばれていました。
そして宝永年中(1704~)頃、徳川八代将軍吉宗公の命により現在の「恵光院」に改めました。
延慶元年(1308)には、京都の東寺より量調阿闍梨(ryo-cho ajari)が当院へ転任され再興し、永禄(1558~)の初め頃になって、薩摩藩十七代当主島津兵庫頭義弘と縁を深め檀那関係にありました。また明智光秀の菩提寺でもあります。
山内を見渡せる高台に本堂があり御本尊は阿弥陀如来、弘法大師、不動明王をお祀りしています。
また、毘沙門堂にはお大師様作と伝えられる毘沙門天を御本尊に不動明王、愛染明王を併祀。
脇に安置される不動明王はお大師様が唐に渡った際、航海の安全を守ったことから、「舵取り不動」の名がつけられています。
恵光院での護摩祈祷 on YOUTUBE
WEBSITE / https://www.ekoin.jp/
FACEBOOK / https://www.facebook.com/ekoin.jp
INSTAGRAM / koyasan_ekoin